2014年10月5日

新井区防災訓練

 10月5日(日曜)の午前8時30分から「新井区防災訓練」が行われました。8月31日に行われた羽島市主催の「羽島市総合防災訓練」とは別に新井区が独自に行う防災訓練です。
前日から台風18号が近付いてきており当日未明から雨が降り出しましたが、雨天プログラムで実施することとなりました。

小雨の中サイレンを合図に訓練会場に集合しました
雨天にもかかわらず約150名の皆さんが参加されました

 福祉会館では『羽島レスキュークロス』の皆さんの指導で救急救命訓練が行われました。最近テレビ等でAEDのキャンペーンが盛んに行われていますが、やはり一般の方にはなかなか馴染みのないことですので、こうした機会に実際にAEDを操作する訓練をする意義は大きいと思います。

訓練人形を使って胸骨圧迫の実演
AEDを実際に操作して電気ショックを与える訓練をしました

 今回新たに「災害用伝言ダイヤル」の講習を企画しました。固定電話が使えないという想定で、NTTフィールドテクノさんのご協力を得て衛星携帯電話を会場に設置して伝言ダイヤルを体験しました。災害時は電話(特に通話)が使えなくなるのは避けられないので、こうした連絡手段を覚えておくことはとても有用です。

伝言ダイヤルに初挑戦
音声ガイダンス相手にキーを押す

 また今回子ども会の皆さんの協力を得て「親子で作るハザードマップ」という企画を行い、『新井区ハザードマップ』を作成して展示しました。避難所の他に大雨で冠水しやすい道路や地震で倒壊する可能性のあるブロック塀のある道路など被災時の危険箇所や、子供たちが普段交通事故の危険性を感じている交差点などをマップにまとめて参加した皆さんに見てもらいました。

自然災害がないと言われる新井でも危険箇所は結構あります
それとこれも新しく「簡易担架の作成・搬送訓練」もプログラムに取り入れました。どこの家庭にもある毛布、洋服などを利用して担架を作って傷病者を搬送する訓練です。今回は竹竿を使いましたが、ご家庭で使っている物干し竿(丈夫なもの)でも可能です。

竹竿に毛布を巻くだけで担架が完成
実際に人を乗せて搬送してみました

 自治会役員を中心に「羽島市防災MCA無線機」を使用して曲利公民館、正木コミュニティセンターとの交信訓練を行いました。被災時の電話連絡が出来ない場合にはとても重要な連絡手段となります。
電話とは使い勝手が違うので慣れないと思うように話せません
避難所と言えば「炊き出し」ですが、今回も強化ポリエチレンの袋を使ったご飯の炊き出し訓練を行いました。

ハソリを2セット準備しました
お米と水を一人前ずつ袋に詰めて空気を抜きます
炊き上がりました
やけどをしないように配布の準備
 最後は参加者全員に支援物資を配る訓練です。公民館をドライブスルーのように見立てて入口で袋を受け取り各コーナーで炊き出しのご飯や常備非常食、飲料水を順次受け取って出口から出る形でスムーズに配布しました。


ドライブスルーのように入口から入り中を回って出口から出ます
炊き出しのご飯を準備します
さあ入口から順番に入ります
各自受け取った袋に入れていきます


 雨天となったため急遽プログラムや訓練会場が変更となりスケジュール管理が大変混乱しましたが何とか雨天用に計画していた訓練に皆さん参加していただきました。
 皆さん本当にお疲れ様でした。