2013年9月23日

新井区防災訓練

概要

サイレンがスタートの合図
平成25年9月22日(日曜日)の午前9時20分から羽島市正木町新井区の自治会が主体的となり新井区の住民総勢200人を超す参加者で防災訓練が行なわれました。
住民には前もって防災訓練を行う通知はしていましたが、具体的にどんな訓練を行うかは周知しないまま午前9時20分に新井区だけに向け広報羽島の同報系無線で「これから新井区の防災訓練を行います」というアナウンスと非常サイレンを鳴らしてもらい、それを合図に訓練が始まりました。
今回の訓練メニューは避難誘導訓練、負傷者搬送訓練、初期消火訓練、応急手当(救急救命)訓練、救出訓練、防災無線操作訓練、情報収集・処理・伝達訓練、炊き出し訓練、物資供給訓練などが計画されました。

避難誘導訓練

サイレンが鳴ると各地域6ヶ所の資源ごみ集積所にそれぞれ班という形で集まってもらい、自治会役員が人数確認を行い本部に伝達し、プラカードとハンドマイクを持って第一避難場所に誘導します。
新井区は地震の際の一時避難所として羽島市総合グランドが指定されていますが、今回は水害時の避難場所として指定されている光泉寺と極了寺の2ヶ所にそれぞれ3班ずつ移動した。今回は訓練なので途中ブロック塀が倒れたり電線が切れたりとかの障害はなかったので、迂回路を確認する形で真っ直ぐ一時避難所に移動する避難訓練を行った。
北新井 東班 → 光泉寺 北新井 東班 → 光泉寺
中新井 東班 → 光泉寺 中新井 西班 → 極了寺
南新井 東班 → 極了寺 南新井 西班 → 極了寺
光泉寺で人数確認 極了寺で人数確認
リヤカーで怪我人搬送の訓練 高彦神社参道を抜けて訓練会場へ
高彦神社境内に集まった住民視察された来賓の挨拶
第一避難場所の光泉寺と極了寺でそれぞれ3つの班が合流し、その時点での人数、負傷者を確認し本部へショートメールなどで連絡。そして負傷者に見立てた人をリヤカーに乗せ、第二避難場所の新井公民館の救護所まで搬送する訓練を行った。
3班が合流したため人数が増え雑然としてきたが、班長のプラカードに従い第二避難場所の新井公民館のある高彦神社へ整然と移動した。
晴天に恵まれたこの日はこの時点でかなり暑くなってきてついつい日陰を探してしまうような陽気となった。

炊き出し訓練

今回訓練時間が限られていたため、炊き出し班は避難誘導の時点から準備を始め、ハソリ大鍋3個でお湯を沸かし、ハイゼックスの袋に無洗米と水、味付けの塩昆布や梅干を入れ240食分の炊き出しを行った。手際がとても良く予想以上のペースで炊き出し作業が進行し、その他の訓練が終了する頃には全食炊き上がって参加者に試食してもらったり持ち帰ってもらうことが出来た。
ハイゼックスの作り方をレクチャー 被災時の水の確保は厳しいと想定される
ガスで焚くハソリ ガスが使えない場合を想定してひとつは薪で焚く
お湯にハイゼックスを投入 炊き上がってきて膨らんできたハイゼックス

応急手当(救急救命)訓練

畳敷きの福祉会館では骨折、出血などの応急手当、AEDを使った心肺蘇生の訓練が行われた。指導は羽島市のボランティア団体のレスキュークロス羽島の方々にご協力をいただき、応急手当の具体的な方法、AEDの操作法を説明してもらい実際に住民自身が心肺蘇生の手順を実演し胸骨圧迫などの実技訓練を行った。
住民の人たちも慣れない心肺蘇生術に挑戦し、子供たちも積極的に参加していた。
胸骨圧迫の実演 AEDの実演
今回は羽島市長の松井聡氏を初めとして山田まさる県議、安井よしやす市議も訓練会場を訪れ、自治会単独で行う防災訓練の様子を興味深く視察していただきました。


ホワイトボードに情報を集約









防災無線操作訓練

初めて防災無線のマイクを握る
今回羽島市のご協力で移動系の防災行政無線機をお借りして、新井区に配備されている正木なんぶ保育園の無線機と合わせて2台を使い防災無線機の操作を自治会役員全員が出来るよう訓練を行った。こうした無線機があるという知識と実際に操作して他の地域と連絡を取るのでは大きな落差が有り、役員は慣れない機械の操作に戸惑いながら無線機のマイクを握った。





初期消火訓練

震災などの大規模災害時には公助である消防車などの要請がすぐに受けて貰えるとは限らないので、住民自らが火事を出さない自助・共助が求められます。そのためには極々初期の段階での消火器による消火が重要です。しかし訓練をしたことのない状態だと折角消火器があっても動転してしまって使うことが出来ず火事になってしまうことがありますのでこうした訓練を通して消火器に慣れてもらうことが大切です。
今回は住民、特に子供たちが積極的に消火器を手にして消火訓練に挑戦していました。

救出訓練

新井公民館に2基、極了寺消防倉庫に1基の計3基の羽島市救助工具格納箱が常設されています。しかし実際には救助工具として使用されたことはなく、自治会役員も格納箱に何が入っているのかよく理解していない状態だったので、今回実際にこうした工具を使用しての被災者救出訓練を行いました。

自治会が準備した被災家屋 消防署員の方による救助工具の説明
消防団員がお手本 挟まれた人形を助けだす事が出来るか?
子どももジャッキアップに挑戦 慣れない工具に苦戦
まず消防署職員の方に各工具の名称、使用方法をレクチャーしてもらい、そのあと実際に人が崩れた家屋の下敷きになった想定で自治会自作の被災家屋に挟まれた人形を油圧ジャッキを使って救出する訓練を行いました。お年寄りから子どもまで熱心にジャッキアップに挑戦していました。

物資供給訓練

最後に炊き上がったハイゼックスの温かいご飯と羽島市から供給していただいた乾パン、麦茶などを参加者全員にスムーズに不公平感なく渡す訓練で締めくくられました。
皆さん残暑の厳しい中、熱心に各訓練に参加して頂いて、北新井・中新井・南新井と3つのグループに分け、それぞれ応急手当訓練・初期消火訓練・救出訓練の3つのコーナーをローテーションで移動して参加者全員が眺めるだけではなく実際に実技を行うことが出来、非常に内容の濃い防災訓練になったと思います。
乾パンやレトルトをレジ袋に分けて入れる作業 順番を待って班ごとに配給所に入ります
テーブルの周りを一周すると配給完了 羽島市から供給された非常食




水路掃除

新井は住宅が増えてきたとは言えやはり昔から水田地帯でした。
農業用水は生活に欠かせない重要なインフラ。水路に水がスムーズに流れないのは困ります。
そんな地域に昔から受け継がれてきた共同作業の水路掃除。
このあたりでは『えざらい(江浚い)』と呼ばれますが、川浚い(かわさらい)から来ている名称のようです。
農業に直接関係なくても生活する上で水路はやはり全ての住民にとって重要な役割を担っています。
そうした中で今でも住民皆さんにご足労を願い水路掃除を実施しております。
9月22日に新井区の水路掃除が行われました。
午前8時に集合

皆さん長靴にスコップの完全装備

底の泥をスコップで掬い上げます

水路掃除の日には水が抜かれて水路には水がほとんどありません


最近はジャンボタニシがいっぱい見受けられます

汚泥も救い上げて回収されます

周辺の草刈りも同時に行われます

市から委託された業者が汚泥や草を回収します




2013年9月15日

正木町敬老会

平成25年9月14日、正木小学校体育館で正木町敬老会が開催されました。
正木町全体では75歳以上の方が1700名以上いらっしゃって、100歳を超える方もお二人いらっしゃるそうです。
敬老会は75歳の方と80歳以上の方が招待され、今年は1069名の方が対象となったそうで、年々増加の傾向にあるそうです。
新井区でも150余名の方が招待されました。
正木小学校の体育館が会場

地区ごとに受付が設けられており、記念品が贈られます

新井区の安井区長も列席

式典が始まり松井市長を初め来賓の祝辞が述べられました